
顔が見える安心
「顔が見えたので寄ってみたよ。」 「ここのところ、忙しいかったの?こないだ見たら、留守になってたから。」 「ご飯食べてるかい?ちゃんと食べなきゃダメだよ。」 決して、1人暮らしの方への声かけの様子ではありません。 日頃から私たちの相談室の応援をしてくださっているご近所などの地域の方々が、ココ最近訪ねてくださって、最初にかけていただいた言葉です。 地域の集まりで知り合った方、キーホルダーのご縁で知り合った方、事業所相談で知り合った方、何で知り合ったか忘れてしまった方など様々ですが、互いに 「顔が見れてよかった。」と思う気持ちが、何よりの大切なつながりであり、安心なんだと感じます。 多分、一番喜んでいるのは私かもしれません。(河村)

実情を知る専門性がキーに
今年5月よりほぼ毎月1回のペースで開催をはじめた「社会福祉実践のためのブレイクスルーセミナー(当法人主催)」は、相談支援職の役割を担う人たちを対象とした医療や社会保障全般について、実情理解と専門領域を少し広げる機会として始めました。 ケアマネジャーや病院相談員、地域包括支援センター職員など、セミナー趣旨に賛同していただいた方々が、毎月参加をしてくださっております。 初回は、弁護士法人龍馬所属の板橋俊幸先生を講師に御招きし、「相続のこと」について少し内容を掘り下げて、相談支援における注意点なども交えてお話しをいただきました。 例えば、車の流れをよくするためにも交通整理を上手にすることが求められるわけですが、この交通整理がうまくいかないと最初の車の出だし遅れたり、互いの通行などの入れ替えがうまくいかないと渋滞を引き起こしたり、事故につながるなどがあります。これと同様に、様々な相談も資源の紹介や制度の利用の先にある「道」が少しでも見えていないと「相続を争族にしまうこと」だってあるかもしれません。また、専門職に相談者の困りごとのバトンを渡す渡し方もしらず

隣近所の目も大切なもの
地域包括ケアシステムの実現が求められているなか、近所のチカラの活用について様々な取り組みがされ、必要ともされています。とはいえ、「近所だけに言いにくいこと」「近所だからこそ、難しいこと」など、長くおつき合いをする中で躊躇することもあります。 地域ケア会議において、サポートに前向きな近所の方に参加をお願いすることもあると思います。サポートの対象となる本人とつながりをどのようにしていくのかを、専門職がこれまでの関係に配慮しつつ、これまでと同様、または今まで以上に気にかけてくださることを近所の方にお願いすることは、簡単ではないことも多いと考えます。 以前に、数人の民生委員さんから「〇〇に住んでいた□□さん、先月から姿が見えないと思っていたら、施設に入ったって聞いたのよね。でも、どこに言ったのかしら。さよならも言えないのは寂しい。」「Aさんの御隣さんから、何度も◇◇さんのところに訪ねても留守だから心配をしていたら、ショートスティを利用しているって話しなんだけど、誰も教えてくれなかったので、とても心配していたの。」といった話しを聞いたことがあります。 在宅