隣近所の目も大切なもの

地域包括ケアシステムの実現が求められているなか、近所のチカラの活用について様々な取り組みがされ、必要ともされています。とはいえ、「近所だけに言いにくいこと」「近所だからこそ、難しいこと」など、長くおつき合いをする中で躊躇することもあります。

地域ケア会議において、サポートに前向きな近所の方に参加をお願いすることもあると思います。サポートの対象となる本人とつながりをどのようにしていくのかを、専門職がこれまでの関係に配慮しつつ、これまでと同様、または今まで以上に気にかけてくださることを近所の方にお願いすることは、簡単ではないことも多いと考えます。

以前に、数人の民生委員さんから「〇〇に住んでいた□□さん、先月から姿が見えないと思っていたら、施設に入ったって聞いたのよね。でも、どこに言ったのかしら。さよならも言えないのは寂しい。」「Aさんの御隣さんから、何度も◇◇さんのところに訪ねても留守だから心配をしていたら、ショートスティを利用しているって話しなんだけど、誰も教えてくれなかったので、とても心配していたの。」といった話しを聞いたことがあります。

在宅生活を続けていく中で、ご近所同士のゆるやかな見守りは表面化せずとも行われていたりします。ですが、専門職の介入により済し崩し的に終了してしまうこともあります。もちろん、結果的に本人の安心が担保されることにつながっていることも多いですが、顕在化しない見守りにより支えられてきた暮らしがそこにはあったことを、私たち専門職は知っておく必要があると感じます。

近所だからこそ・・・に続くあとは、様々な言葉が入ると思いますが、そこにある互いを見守る(互助)は、暮らしを守り合う目として大切なものなのかもしれません。

画像は、連載させていただいているシルバー新報さんの5月発刊の記事です。

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